「Google ITサポートプロフェッショナル認定」でネットワーク・セキュリティの基礎を学びなおした

2018年頃に公開されたGoogle ITサポートプロフェッショナル認定 (Google IT Support Professional Certificate) の中から、

の2つのコースを受講・完走しました。 仕事が終わった後の夜に進めましたが、合計してだいたい15日くらい(疲れてサボった日を含む)でさくっと終われてよかったです。

目的

前提として、分野のエキスパートになることが目的ではありませんでした。自分は出身は理系ですが、コンピュータサイエンスをこれまで大学などで体系的に学んだことがなく、一般的にこれくらいは知っておくべきだが、自分が今知らないことがあるように日々の業務で感じていたため、そこを埋めるために受講しました。その目的にとっては良い選択だったのではと思います。

内容

内容は基礎的で、既に知っていることも結構含まれていました。しかし、聞いたことや見たことはあるが理解が曖昧だった事柄、例えばネットワークであればレイヤモデルの各層でのパケットのヘッダ概要やTCPの3-way handshake、セキュリティならPKI (Public Key Infrastructure)などを改めて背景から理解できました。動画コンテンツには必要に応じてわかりやすい図が登場するので、多少仕事で疲れていても理解が進みやすかったのは良かったです*1。ただ、3年前に公開された講座ということもあり、一部内容は古くなっています(紹介されているサービスが既にクローズしてたり)。

同じ分野の書籍に比べると内容はかなり浅めで、取捨選択されていると思います("Supplemental Readings"として参考資料を挙げて「詳しくはこれ読んでね」というパターンも結構ある)。そのため、重要だが学習内容に含まれない事項も多分にありそうで、そこは今後都度学んでいく必要があると思っています。取捨選択の仕方は、Google監修だし偏ってはいないだろうと今回は盲目的に信じることにしました🙃。

自分は大体、各動画を2回ずつ見て学習してました。1回目で概要を掴んだあと、2回目にノートにポイントを書き写す、という感じです。リアル講義ではありえないことですが、動画がストップできるのが非常に便利でした。このへん、英語がもっと得意な人はもっとスムーズに学習を進められるのかもしれません。

効果

受講する前よりも、自分の中に大まかな分野の地図ができた感覚を持てています。例えば、以前から持っていたマスタリングTCP/IP徳丸本を読む障壁を低く感じるようになれて、「あー、ここは動画で見たあの話を詳しく書いてあるのね」と思えるようになりました。

補足など

動画・文章とも英語で、日本語字幕はありません。 ただ、発音は明瞭だし、英語字幕もあるので、ある程度英語ができるが、そこまでListeningに自信ない人(∋ 自分)は、その面でも勉強になるかもしれません*2

講座はCourseraという有名なオンライン学習サービスの一つでホストされています。 課金しなくても学習コンテンツ自体は見られます(修了証はもらえません)。このあたりの詳細は、以下の記事が参考になると思います:

www.kimoton.com

あと、講座全体がGoogleのITサポート職の採用が目的でもあるため、短い社員インタビューや模擬面接の動画が時々挟まってきます。自由に飛ばせますが、自分は面白いので一応全部見ていました。

むすび

基礎的な内容を時間取って勉強するのは久しぶりだったため、簡単ですが書いてみました。学び直しは今後もずっと続けていく必要がありますね。以上です!

*1:ネットワークは全般良い感じだったのですが、セキュリティの後半の方で、項目の羅列のような箇所が一部あると感じました。製作者も疲れてきたのかな?

*2:逆に言えば、とにかく内容に集中したい場合はイマイチかも、とも言える