なぜスクラムイベントにタイムボックスが必要なのか
背景
スクラムガイドにも明記されている通り、スクラムイベント*1にはタイムボックス(時間上限)が定められている。 よって、イベントは決められた時間内に終わる必要がある(終わらなければふりかえって改善する必要がある)。 しかし、「なぜふりかえりを時間内に終わる必要があるのか?」と訊かれた際、「ルールだから」としか言えずちょっと困ってしまった。 スクラムガイドにも、なぜタイムボックスを設けるのかは書かれていない。
タイムボックスのメリット
以下のようなメリットがあるので、タイムボックス厳守と言われるのだろうと思います:
- 全般
- 締切があることで切迫感が生まれ、時間内に成果を出すよう集中しやすい
- 詳しくないけれど、Temporal Motivation Theoryという心理学の理論によれば、締切が近づくとモチベーション(動機づけ)が上がると言われている
- 締切があることで切迫感が生まれ、時間内に成果を出すよう集中しやすい
- ミーティング
- ミーティングは長くなっていくものなので、それを防ぐ
- スプリント
- インクリメントを定期的にチェックすることで透明性につながる
- 開発にリズムが生まれる
- 期間が一定な方がベロシティなどを計測/比較しやすい
あと、スクラムイベントというよりタスクの話だけど、終わりが不明瞭なタスク(調査など)でも明確に定義できる、というメリットもある。
まとめ/所感
- 上記のようなメリットを認識した上でタイムボックスを守っていくのが良さそう。
- 自分の経験では、ミーティングは延長しがちだけど、スプリントを延長したことはない。なので、ミーティングも延長せずに運用することはできるはず。