2019年ふりかえり

2020年明けましておめでとうございます。

まず、この投稿は個人的な内容になると思います。読んでいただけたら嬉しいですし、叱咤激励は大歓迎です。

自分は2015年、30歳のときにWebエンジニアを始めて今に至ります。 今年は、4月でWebエンジニア歴満5年、また年男であるなど、個人的に色々と節目の年だと思っています。 そこで、年を越してしまいましたが、いったん駆け足で2019年を振り返っておこうと思います(少なくとも今年の年末に自分が読み返せるように)

※「開発チーム全拠点全員集合会を企画・開催(9月)」について追記しました (2020-01-02)

2019年総評

色々とやってみた年。目標は達成できなかった年。

目標?

2019年当初は

  • 担当プロダクト(kintone)への貢献を3倍にし、2020年の給与が○○円(額は非公開)以上になる
  • 自分の強みを自信を持ってアピールできるようになる

という目標を置いていた。 2つ目は定性的だけど、ともあれ結果はどちらも未達成だった。

やってみたこと・イベント

ビジネスに近づく(通年)

これまで、基本的に「どうやって作るか(How)」にかなり注力してきた*1けど、そこを変えてみようと思った。「何を作るべきか(What)」、あるいは作ったものがどう売られていくか、といった所に視野を広げることで、エンジニアとしてステップアップできるのではないかと考えたため。*2

そのために、

  • プロダクトマネージャーや販売メンバーの定例に参加
  • 開発以外の本部のキックオフミーティングの見学
  • 営業メンバーによる導入相談に同席
  • 営業メンバーとランチ
  • 開発以外の社外イベントの見学やブース対応

など、普段の業務の延長線上からできることを探してやってみることにした。 結果、社内メンバーからは実際に受注・失注につながった要因などの生の話を聞けたし、社外の方からは、開発視点では負債に感じるような機能がズバッと要望に刺さる営業トークを見たり、逆に出来て当然なことができないプロダクトの弱みを突きつけられたりした(どちらも、普通に開発していては気づけなかったことだと思う)。

活動を通して得られたものとしては、一言で言えばプロダクトマネジメント視点だと思う。 うちのチームではスクラムを採用しているので、Product Ownerにあたる人(プロダクトマネージャー)がProduct Backlog Itemの優先順位を付けている。その際、普段どのような思考(工数やビジネスサイド、もろもろの調整を含む)をしているのか1年前よりもクリアになり、お互いに会話しやすくなった。

一方で、エンジニア(スクラムで言えばDevelopment Team)の一員としての限界も感じることになった。 具体的には、プロダクトマネージャーの視点に近づいたとはいえ、自分が新たに何かを生み出すという成果にはつなげられなかった(もちろんチーム開発を円滑に進めることには貢献している自信はある。また事実として、2019年のkintoneはこれまでよりも魅力的なアップデートを多くリリースできた。しかし、それを自分の成果というにはちょっと弱い感じがしている)。

自分が携わっているkintoneという製品はおそらく*3とても考慮すべきことが多く、少なくとも自分には、開発の片手間で良い機能などの提案はできなかった。 そもそもその意味で、Whatを考える人(プロダクトマネージャー)、Howを考える人(自分含む開発チーム)が分業する体制になっているわけだが、そこを越境して何かを生み出すことまでは、残念ながらできなかったと思う。

悲観的な書き方をしてしまったけど、考えてみると実際に投資した時間としては大したことない(週に2〜3時間程度)ので、単に覚悟の問題もある。

副業でデスクトップアプリを個人開発(通年)

とあるチーム内で使うためのデータ管理ソフトウェアを開発している。性質上公開できないけど、Windows向けデスクトップアプリ。 知り合いのつてで仕事を頂いていて、感謝。

得られたものは色々。

時間的には、本業の時間は減らさず、+αする形で1日平均1〜2時間ほど投資している。 ここで少し話が逸れるが、時間に関してはちょっとした危機感がある。 振り返ってみると、自分の時間はおおよそ

  • 平日
    • 日中:会社
    • 夜間:副業・娯楽・自己研鑽
  • 休日
    • 日中:家族・育児
    • 夜間:副業・娯楽・自己研鑽

このような構成になっている。 危機感は、自己研鑽に投資できてない(末尾に書いたのは、正直言って一番配分が少ないから)。 技術に触れていないわけではないが、副業の目の前の仕事(いわゆる緊急かつ重要な仕事)の実装・調査が主で、幅が広がりづらい。 娯楽を削れていないのは覚悟の問題。ここは2020年の課題だと思う。

同じオフィス(大阪)の同僚が2人増えた(6月・9月)

自分の勤務する大阪オフィスに、同じチームのメンバーが相次いで2人中途入社してくれた。 うちのチームは常時TV会議でモブプロをやっており、拠点間の壁は極力下げているものの、やはり拠点内のつながりは強い。 ということで、2人の入社直後は、同じオフィスの自分がメインでオンボーディングを担当したりしていた。

以前はチームリーダー的な肩書だったし、オンボーディング担当する上でさすがに不安は無かったものの、「何であんなこと言っちゃったかなー」とか、いつも反省したり悩みながら毎日モブプロ作業している感じ。 拙いオンボーディングながら、お二人とも順調に戦力になってくれていて嬉しいし、自分も精進せねばという気持ちにさせられる。

開発チーム全拠点全員集合会を企画・開催(9月)

自分自身の知識を増やす勉強に投資できていない分、せめて開発チームにとっての良い「場を作る」ことは意識するようにしていた。

その一番大きな結果として、東京・松山・大阪・広島からほぼ全メンバーが一同に介して、チームの問題を議論したり懇親したりする社内イベント(メンバーからは"Gathering Day"と呼ばれている)を企画・開催した。 主にやったのは取りまとめ的な役割と当日の司会業。 終わった後、メンバーから「良い会だった」と言ってもらえたのがすごく嬉しかった。

背景としては、うちの開発チームは40名(コードを書くエンジニアだけでなく、テストエンジニアやドキュメントのライターなども含む)を超える大所帯になっていて、チーム全体としての課題について議論する機会が減っていると感じていたこと。 また、拠点が分散しており、特に、東京とそれ以外の拠点とでは、人数など差が大きい*5。 後にも少し書くように、TV会議完備の環境なので理論上はコミュニケーション的にも問題ないはずなのだけど、どこか心理的な壁はできてくる(個人的にはこれは仕方ないと感じている。スクラムでもよくリモートは避けろと言われる)。 そこで、開発チーム全体としての改善を進めていける一助とすべく、物理的に集まる会を企画することにした。

社内の色んな方に助けてもらって実現したイベントだった。 アイスブレイクはチームワーク総研という部署のメンバーにお願いしたし、問題の議論はOpen Space TechnologyないしLean Coffeeという形式で進めたが、このあたりはアジャイルコーチチームにアドバイスをいただいた。 自分が大阪にいることもあり、チーム内でも色々助けてもらった。他部署につないでもらったり、懇親会準備を快く引き受けていただいたり。

成果として、大小色々なテーマについて議論でき、多くの人に満足してもらえた(アンケートを取った)ので、合格点といえる。 一方、実際に改善してプロダクトや開発プロセスが良くなったかというと、そこまで自信を持っては言えない。 取り組みを継続していったり、やり方を工夫する余地はありそう。

アメリカ出張(4月・10月)

4月に会社のUS拠点、10月に某社の訪問へ行った。

  • ここで具体的に書いて良いかちょっと微妙なのでボカすけれど(すみません)、10月の出張では、普段のリモートモブプロ開発作業での改善ヒントをもらって実践中
  • 英語である程度のコミュニケーションはできることが確認でき安心した。レアジョブで準備した話は別エントリに書いた

ブログを書いてみようと思った(11月)

きっかけは給与評価面談。

弊社では、市場価値が評価の一つの軸になっている。 平たく言えば、自分が転職したときの給与額くらいの評価になる。 「あなたの長所、強みは?」「どんな実績がありますか?」「どう貢献したい/できますか?」といった質問に明確に答えられる必要があるわけで、ありがたいことに同僚に壁打ちしてもらう機会があり、そこで全然答えられないという散々な結果になり割と凹む。

それ以来、「自分は何ができるのか?」を考えて悶々とし続けている感じ。 一つ確かなことは、少なくとも今の自分の場合、普段の開発作業を積み重ねても「これができます!」という良いアピールには結晶化できず、そこで悩んでいるということ。これを更にブレイクダウンすれば

  1. 実際にはできることは色々あるはずだが、それをうまく言語化する能力がない
  2. 普段の開発業務で得られる知識・経験の市場価値が低い

のどちらか、あるいは両方が原因だろう。

2.もゼロではないけど、1.も多分にありそう。1.が改善する方がポジティブに思える、ということで、1.の改善を試みているのが今。まずは、自分がエンジニアとして何ができるのかの証左としても言語化・発信力は必要だろうということで、ブログを書いてみようということにした。

もともと書くことは(上手ではないが)嫌いでもないので、いっちょやってみるかという気になった。あと、もし読んでもらえたら単純に嬉しいし。↓の本にも影響を受けている。

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

  • 作者:中島 聡
  • 出版社/メーカー: 実務教育出版
  • 発売日: 2018/09/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

しかし、読ませるブログ書くのって本当に難しい。 自分のコンテンツ力とか、色々考えさせられる。 考えさせられているだけでも勉強になってるので良いのだけど。

妻が復職した(5月)

数年ぶりに保育園・共働き体制に戻った。

子供2人には毎日癒しを貰いつつも、発熱時のお迎え・通院などは夫婦のうち行けるほうが行くしかなく、仕事などに一定の影響はある。

ここは自分の選択に伴う話なので、この制約とどううまく付き合っていくか、という話以上のことはない。

ゲーム

だらだらゲームしてる時間もあったので正直に書いておく。SEKIROは本当熱かったけどラスボスクリアしていない。

DARK SOULS III THE FIRE FADES EDITION - PS4

DARK SOULS III THE FIRE FADES EDITION - PS4

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE - PS4

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE - PS4

【PS4】DEATH STRANDING

【PS4】DEATH STRANDING

終わりに

2019年はおおよそ総括できたように思います。やはり言語化するの大事。2020年の活動についても考えていきます。

*1:もともとWebエンジニアになったのも、プログラミングという作業が好きで、それを職業にしたかったから。Web未経験で、開発言語のJavaもJSも知らない状態だったので、入社後はまず「作れるようになる」ための勉強で精一杯だった。さすがに4年も経てば余裕は出てくるものの、実装は楽しいしそこに目が行きがち

*2:今思えば手段と目的の結びつきがふわっとしているなと思うけど、当時は直感を信じていてそこは後悔はしていない

*3:他のプロダクトにしっかり関わったことがないので想像に過ぎない

*4:もちろん業務で得た知識・経験も生きている。Web一般とか自動テストとか

*5:半分以上のメンバーは東京に集中していたり、プロダクトマネージャーやデザイナー、ライターは東京にしかいないなど